何をしても泣き止まないころの長男と
2010年、私の初めての子となる長男が生まれました。
私たち夫婦にとって待望の子どもでしたが、いつも抱いていないとすぐに泣いてしまう、とても繊細で病弱な子でした。
ちょうどそのとき夫は仕事に追われ、障害を持つ両親、そして長らく子育てから遠ざかっていた夫の母からもアドバイスらしいアドバイスを受けることができませんでした。 また、身近に子育てをするママ友もいなかったため、そんな長男を抱えながらの初めての育児は、慣れないことばかりで、不安に押しつぶされそうな毎日でした。
そんな中、長男の健康状態を少しでも改善したい、少しでも心のつながりを持ちたいと、藁にもすがる思いでベビーマッサージの資格を取得し、施術をはじめました。
ベビーマッサージを通して長男はみるみる丈夫に、そしてなにより驚いたことに、私の心もどんどん穏やかになっていきました。
おかげで2年半後には長女をも授かることができた私は、この素晴らしさを多くのママに伝えたいと、ベビーマッサージとベビーヨガ指導者の資格を取得し、教室を開催できるまでになりました。
たくさんのママたちと接し、ベビーマッサージやベビーヨガを教える中で、私のように不安と孤独の中で必死に子育てをしているママが少なくないことを知ります。
そんな孤独なママたちに、ベビーマッサージだけでなく心のよりどころとなるつながりを与えたいと、自宅を開放して小さな交流イベントをはじめました。 これがのちに「ママとベビー&キッズのためのイベント『ゆるり』」の開催へとつながることとなりました。
ベビーマッサージが大好きだったころの長女と
たくさんのママ・来場者・出店者・サポーターの協力を得て、「ゆるり」はおかげさまで沖縄県内3ヶ所の会場で定期的に開催するまでに、そして2021年4月には総開催回数が130回を数えるまでに成長することができました。
これまでご協力くださったみなさまに、心より感謝を申し上げます。
そんな「ゆるり」を中核としてさらなる発展を見すえ、より一人でも多くのママたちを救うため、より一層の社会貢献を果たすため、2018年4月に「一般社団法人まままーる協会.」を設立いたしました。
「ママの元気が世界の元気」をモットーに、これまで以上にママたちに寄り添い、ママたちを精神的にも経済的にも元気にしていくために、そして結果的に世界を元気にしていくために、全力を尽くして頑張る所存です。
これからも「ゆるり」と、弊会の活動にご理解とより一層のご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
一般社団法人まままーる協会. 代表理事 真喜志 リエ
真喜志 リエ(まきし・りえ)沖縄県読谷村出身。高齢者施設でヘルパー、介護福祉士、ケアマネジャーとして働く。第2子となる長女を妊娠中に退職。2013年、ベビーマッサージ・ベビーヨガの講師に。15年、べビマ!オキナワを設立。同年5月、イベント「ゆるり」を立ち上げる。2018年4月、一般社団法人まままーる協会.を設立し、代表理事に就任。同協会親子ベビーマッサージ・親子ベビーヨガ代表インストラクターとして、指導者養成講座を開講し、後進の育成にも当たっている。